今回は処理を軽くするための技術としてクリップマップを紹介する。
画像を見た限りでは殆ど前の物と変わってはいないが、Lightwaveではサーフェイスの透明度を使うと処理が非常に重くなってしまうので透明度を0%にしてクリップマップを適応させる。前と比べやすいのは髪の地肌が見えなくなって綺麗に見えている所だ。
ではクリップマップというのは具体的に何をしてくれるのかというと、透明度でアルファを処理した場合はそこに物質は残るが透明にして見えなくするだけなので計算に時間が掛かってしまっていた。その点クリップマップは白く塗りつぶしたテクスチャ部分を切り取ってから処理してくれるためレンダリングが簡単に済んでいるという訳だ。
という事はLightwaveでは極力透明度を使わずにやっておくことが生産性を求めるアニメーションにおいて最重要の一つと言える。
MakeHumanから引っ張ってきたモデルの中のテクスチャをPhotoshopで簡単に加工する。基本的には透明度で処理していた髪、眉毛、まつ毛、目の4つ。
加工したい画像をファイルから選んで
1、新規レイヤーを作る
2、作られたレイヤー1をレイヤー0の下に移す
3、パレットの色を白にする
4、レイヤー1を白く塗りつぶす
これだけで後はtargaで別名保存しておけばいい。別にフォトショでなくとも加工ソフトなら多分何でもいい。クリスタでも全然構わない。
ではレイアウトに移ってクリップマップを適応させる
色・質感編集を開いて髪、眉毛、まつ毛、目の透明度などの処理を切っておく(Ctrlを押しながら青く点滅しているTを押せば切ることが出来る)
透明度は0%にして色のテクスチャだけ反映されている状態にする。
スムージングの上にあるクリップマップのTを押してPhotoshopで加工した画像を新たに読み込んで設定する。
目だけは元が明るいせいか適応させるだけでは白目が黒くなってしまうので画像編集で明るさを下げることできちんと映るようになる。
後は好みに合わせてパラメータを設定すれば完成。個人的に目はハイライトを強くした方が見栄えが良いと思った。
人に適応させるだけでなく、木の葉っぱなどのテクスチャを切り取りたい部分があるものならクリップマップを有効活用することでレンダリング速度を簡単に上げることが出来るようになる。
0コメント