Genoma2とモーフで人らしさを追求する

今回はGenoma2というIKとFKが初めから設定されているスケルゴンを使ってアニメーションを作った。

なぜGenoma2を使うのかというと覚えれば圧倒的に時間が節約出来るからだ。

ただ設定するにあたって注意事項が何点かある。私はこの問題を解決するにあたって1週間もの時間をロスした。それはオブジェクト名にドットを使ってはいけないという事。ドットが入っているとレイアウトで腕のFKが反応しなくなる。これがどこを調べても出てこなくて色んな原因を探っていた。IKが間違っているのか、ボーンの軸が原因なのかetc…。結果的に前に作った人型にGenoma2を設定したところ、腕のFKが反応した。それと今の原因を比較して名前が間違えであると気付いた。前に作った人型はドットではなくアンダーバーを使ってバージョンを保存していたのでFKが反応しないことを回避していた。

要するにオブジェクト名で区切りを付けるならアンダーバーで区切りましょうという事である。

更にGenoma2で検索するとTポーズ(モデルが手を水平に伸ばした状態)でないとダメとか書かれている人を多く見かけたがそんなことはない。腕のボーンはかなり曲げても大丈夫でMakeHumanの基本ポーズでも全然問題はない。

それとオブジェクトはサブパッチを掛けないようにしておこう。IKを読み込むのが非常に重くなり、レイアウトでボーンを動かすことに支障が出る。

オブジェクト名が確認出来たなら次にいこう。

モデルを配置したらセットアップタグからGenoma作成プリセット内にあるG2_bipedsのHuman_Rigを選択。モデルをレイヤー1としたらボーンはレイヤー2に移してレイヤー1をバックグラウンドにしてボーンをモデルに合わせる。ボーンは初期設定が反転しているので上面から180°回転させておく。詳しい事はyoutubeでGenoma2を検索すれば大体は分かるはず。

セットが終わったらボーンをレイヤー1に移す。次に目のポリゴンを選択してレイヤー2に移す。MakeHumanから引っ張ってきたモデルならUVMAPがあらかじめあるのでTからeyeを表示して上面をUVに変更。そこからポリゴンを全部選択してレイヤー2に移すと楽。レイヤー2に移したら、右目を選択した状態でウェイトマップを新たに作る。左目も同様に作る。レイヤー1に目を戻す前にレイヤー1の体全体を選択してこれもウェイトマップを作っておく。スケルゴンを全て選択した状態でGenoma2編集のセットからスケルゴンウェイトマップを押して先程の体全体のウェイトマップを選択する。そのあと目をレイヤー1に戻して右目のボーンを選択してスケルゴンウェイトマップから右目のウェイトマップを選択。同じように左目もやっておく。

これでモデラーの大体は終わった。あとはモーフで呼吸の仕草(胸やお腹が膨れた状態)や目の閉じた状態、口を開けた状態を作っておくとよい。口はボーンで動かすよりモーフでコントロールしておいた方が不自然さを回避できる。


レイアウトにオブジェクトを送りセットアップタグからGenomaその他内のリグ作成を押すとボーンが読み込まれる…のだが、初めての場合はうまく読み込めないと思う。まずはユーティリティタグからプラグイン編集でnullを検索。その中のconvert_tags_to_nullsを選択してスキャンディレクトリを押す。すると何処に格納されているのか選択しないといけないので

C>programfile>NewTek>Lightwave_2018>support>plugins>scripts>Python>layout>Genericを選択するとプラグインが正常に起動するようになる。これでGenoma2がきちんと読み込まれるようになる。


一度レイアウトを再起動させ、オブジェクトを読み込み、リグ作成を押す。今度は正常に読み込めると思う。手や足がうまく動くか確認してみてOKならいいが、上手くいっていたとしても手を動かすとお腹や首や耳が変な方向に曲がってしまうと思う。なのでもう一度モデラーで動かないようにボーンを追加していく。私の場合は左右対称で腹に2対、首に1対、耳に1対の8つボーンを追加した。追加したら新しく作ったボーンを選択してGenomaに変換していく。Genoma編集のセットからデフォルトタグを選ぶ。するとボーンがGenomaに変換される。その後、その設置したボーンに近いボーンをGenoma編集プロパティから親に設定しておく。終わったらセーブしてもう一度レイアウトへ。

変なところがないか確認して調整が終わったら、目をコントロールするためにnullを作る。編集からボールを選んでサイズを0.05mにして決定。目の座標まで持っていったら右目のボーンからモーションプロパティを開き、目標オブジェクトをnullに選択する。同じように左目も設定する。これでnullを動かせば両目がそれに追従していくようになる。

以上でGenoma2による設定とアニメーションの説明と終了とする。


次は髪の毛をファイバーFXで作っていこうと思う。

NIE CREATION

イラスト 3DCGアニメーション 音楽 を中心に制作しています。

0コメント

  • 1000 / 1000